過去のオープニング画像
ここでは、過去にオープニングで紹介した画像を掲載します。

2009年3月8日(日)〜2009年3月17日(火)のオープニング画像
旭川200か・635(空知中央バス深川営業所所属、形式:三菱KC-MK219J改)

空知中央バス深川営業所に所属する、三菱エアロミディ・ワンステップバスである。新製配置は北海道中央バス岩見沢営業所で、元の登録ナンバーは札幌200か・・48であった。KC-規制車の中型のワンステップバスは試作的要素が強く、メーカー側でもリーフサス(板バネ)の車両しか設定されていなかった。北海道北見バスでは低床化を促進するためにリーフサスの中型ワンステップバスを日野製5台(北見230あ・・13〜北見230あ・・17)、三菱製4台(北見230あ・・18〜北見230あ・・21)を導入した。バリアフリーの点では非常に大きな功績を残した車両であったが、同時にリーフサス仕様の車両であった故に乗り心地が芳しくなかった。その後、エアサス仕様の車両がメーカー側で設定され、乗り心地が改善され、多くのバス事業者で導入されて活躍するようになった。そんな初期の中型ワンステップバスは、北海道中央バスでも日野製6台(札幌200か・・37〜札幌200か・・41、札幌200か・・43)、三菱製5台(札幌200か・・44〜札幌200か・・48)、日産ディーゼル製2台(札幌200か・・50、札幌200か・・51)を導入している。そのうち、日産ディーゼル製2台は札幌地区、日野製2台(札幌200か・・39、札幌200か・・40)は余市営業所に配置されているが、他は全て空知地区に配置され活躍している。札幌200か・・37、札幌200か・・38は芦別営業所、札幌200か・・41、札幌200か・・43〜札幌200か・・45は滝川営業所、札幌200か・・46〜札幌200か・・48は岩見沢営業所に配置された。北海道中央バスが導入した中型ワンステップバスは車椅子に対応していないため、車椅子スペースや車椅子スロープなどのバリアフリー設備は設けられていない。また、この頃のワンステップバスは車椅子スロープを設置できるよう、中扉は4枚折戸や引戸を採用するバス事業者が多いが、北海道中央バスでは中扉は2枚折戸を採用している。しかしながら、最近の空知地区ではリーフサス仕様の中型バスということでグループ会社の空知中央バスに転籍するのが顕著になった。最初は札幌200か・・41が旭川200か・433に再登録の上、空知中央バス深川営業所に転籍、また2008年の芦別営業所廃止に伴って、札幌200か・・37、札幌200か・・38が空知中央バス本社営業所に転籍、更に画像の車両である岩見沢営業所所属だった札幌200か・・48も旭川200か・635に再登録の上、空知中央バス深川営業所に転籍した。これらの相次ぐ転籍によって、空知中央バスの一部の大型車が札幌地区の北海道中央バスに転出するようになった。車椅子対応ではないもの、高齢者の利用が多く乗客の減少も著しい空知中央バスにとっては、こういった初期のリーフサス仕様の中型ワンステップバスは重宝しているかもしれない。

2009年2月27日(金)〜2009年3月8日(日)のオープニング画像
札幌22か・684(北海道中央バス石狩営業所所属(既に登録抹消)、形式:日野P-HU235BA)

今回は既に登録抹消になった車両を紹介したいと思う。北海道中央バス石狩営業所に所属していた日野ブルーリボンである。新製配置は色内営業所おたもい車庫で、札幌22か・682、札幌22か・683とともに長らくおたもい車庫で活躍していた車両である。札幌22か・709、札幌22か・710もおたもい車庫に導入され、小樽地区の89年式の日野車は5台配置されることになった。この頃の小樽地区向けの日野ブルーリボンは初めて逆T字窓が採用され、88年式から冷房付きという仕様も引き続き採用された。しかしながら、小樽地区独特の大型標準尺車という仕様は踏襲されており、前中扉間正面を見て左側に無理やり座席5個を配置しているため、シートピッチが狭くなっているのが特徴的である。89年式は他に朝里車庫に三菱車(札幌22か・654〜札幌22か・657)が4台配置され、こちらは逆T字窓・大型長尺車という仕様となっている。長らくおたもい車庫で活躍していたが、2005年6月に札幌22か・682が朝里車庫の札幌22か・272、おたもい車庫の札幌22か・273、札幌22か・707とともに白石営業所に転属した。また、2006年春にはこの車両が朝里車庫の札幌22か・656、札幌22か・657とともに石狩営業所に転属した。同年式の札幌22か・654、札幌22か・655は平岡営業所に転属している。しかしながら、札幌22か・683は転属することもなく登録抹消となった。こうして小樽地区の89年式は札幌22か・709、札幌22か・710の2台だけとなったが、翌2007年春の新車導入に伴い登録抹消となった。小樽地区から89年式が消滅した後も、札幌転属組は活躍を続けていた。しかしながら、この車両のように一部車両は予備車となり、夏季は車庫の中、冬季は再び活躍するようになった。この画像は2008年1月に撮影したもので、冬季はこうして活躍する姿を見かけることができた。しかし、この画像の撮影した2か月後、新車導入に伴い登録抹消となった。ここで特筆すべき点は、89年式の日野ブルーリボンの大型標準尺車では、1台も新標準色に塗り替える車両はいなかったのである。新標準色に塗り替える車両はU-規制車(90年式以降)に存在したり、88年式(札幌22か・272)に存在していたりしているもの、89年式の日野ブルーリボンの大型標準尺車で1台もいないのはまさに偶然なのかもしれない。ちなみに、小樽地区の89年式三菱車は札幌22か・657を除いて、朝里時代に全て新標準色に塗り替えられてしまっている。これで残っていたほとんどの元小樽地区の89年式の車両が登録抹消となったが、札幌22か・655(平岡)や札幌22か・657(石狩→大曲)はまだ生き残っている。特に札幌22か・657は朝里時代からの旧標準色が残る貴重な車両である。2009年もこれらの89年式車両は活躍しているが、現在の中古車導入によって登録抹消となるであろう。だからこそ、1日でも多く活躍するように祈りつつ、最後の活躍を見守りたいと思う。

2009年2月19日(木)〜2009年2月27日(金)のオープニング画像
札幌200か1004(北海道中央バス西岡営業所所属、形式:三菱U-MP618K)

今回は最近急速に増えている北海道中央バスの中古車導入の先駆けとなった車両を紹介したいと思う。西岡営業所に所属する三菱エアロスターKである。正面のマスク、天井のベンチレーター、前扉の形状から分かる通り、元東京都交通局の車両で都市新バス仕様の車両として活躍していた車両である。札幌200か・990〜札幌200か・992、札幌200か1003とともに導入され、この車両が西岡営業所、札幌200か・990が江別営業所、残りの3台は札幌北営業所に配置された。札幌北営業所の3台は北光3線専属で使用された他、この車両は夏季限定運行の支笏湖線にも運用される。そんな北海道中央バスが初めて導入した元東京都交通局の三菱エアロスターKの都市新バス仕様の車両は、ジェイ・アール北海道バス(以後、JHB)にも4台(札幌200か1002、札幌200か1005、札幌200か1018、札幌200か1021)が導入され、いずれも琴似営業所に配置されている。JHBでは前扉横の側面方向幕のみを撤去し、中扉後の窓を1枚の固定窓にした上に方向幕を移設しているが、この車両のように北海道中央バスでは窓枠まるごと前扉横の側面方向幕を中扉前に移設している。そのため、JHBの車両は見た目が芳しくないが、北海道中央バスの車両は見た目でも綺麗に仕上がっており、元々北海道中央バスに所属していた雰囲気を醸し出している。また、JHBの車両はシルバーバンパーのままであったが、北海道中央バスの車両は黒色に塗装されている(後に、JHBの一部車両も黒色に塗装されている)。北海道中央バスの中古車はその後ほとんど導入されず、元ジェイアール東海バスの日産ディーゼルUA(札幌200か1793、石狩営業所所属)が導入されたのみである。しかしながら、最近の北海道中央バスの中古車導入のきっかけとなったのが、白石営業所一部路線廃止問題であった。当初は廃止後JHBに移管予定であったが、その後北海道中央バスが廃止を撤回したため、JHBが白石営業所向けに導入した中古車を一部北海道中央バスに売却したのである。その売却した車両が現在、次々と登場しているのである。既に元横浜市交通局の日野ブルーリボン・ワンステップバスが平岡営業所・白石営業所・札幌北営業所などで次々と登場している他、元神奈川中央交通の三菱エアロスターMが石狩営業所にデビューするなど、札幌地区で一気に中古車が浸透しつつある。そんな中、初代中古車両の元東京都交通局の三菱エアロスターKの都市新バス仕様の車両でも大きな変化があった。江別営業所の札幌200か・990と札幌北営業所の札幌200か・991、札幌200か1003が石狩営業所に転属、札浜線(特急札幌ターミナル〜幌)や夏季限定運行の日本海るもい号に運用されるようになった。札幌北営業所に残っていた札幌200か・992も後に石狩営業所に転属し、こちらは一般路線で運用されている。この車両は今も西岡営業所に所属するが、ひょっとすると石狩営業所に転属する可能性がある。今年の夏、石狩営業所に転属し札浜線や日本海るもい号に運用されるのか、それとも今まで通りに支笏湖線に運用されるのか、かなり注目されている1台である。そして、今の中古車の導入もまだまだ増えていくと思われるが、それらの中古車はどのように北海道中央バスの各営業所に配置され、それぞれどのように活躍していくのか、こちらも注目である。

※JHBが白石営業所向けに導入した中古車ですが、北海道中央バスに売却したのは全車ではなく一部車両で、既に購入し整備中だった元神奈川中央交通の三菱エアロミディについては、JHB長沼営業所や手稲営業所などで活躍しております。



2009年2月11日(水)〜2009年2月19日(木)のオープニング画像
(上)札幌200か2293(道南バス札幌営業所所属、形式:日産ディーゼルBKG-AS96JP)
(下)室蘭200あ・・・7(壮瞥貨物運輸(悠遊観光バス)所属、形式:三菱BKG-MS96JP)

今回は2枚の画像を比較する形で紹介したいと思う。上の画像は、道南バス札幌営業所に所属する日産ディーゼルスペースウイングAである。高速はこだて号向けに導入されたインターシティ仕様の車両で、車内は3列シート主体、テレビ・トイレ・仮眠室付きとなっている。この車両が導入される以前には、高速白鳥号向けに直結エアコン搭載の三菱エアロエースが導入されているが、今回はOEM供給車の日産ディーゼル製が導入されている。また、同時期に日産ディーゼルスペースアローAが貸切車両として導入されている。道南バスの塗装は緑色を基調とした上品で落ち着いた塗装が特徴的で、後に一般路線バスにも採用されている。そんな上品で落ち着いた道南バスの塗装を意識させるようなバス事業者がある。それが悠遊観光バスのこと壮瞥貨物運輸である。下は壮瞥貨物運輸に導入された三菱新型エアロクイーンである。壮瞥貨物運輸では車両の種類によって色を変えているのが特徴的で、ハイデッカー車両が青色、大型ショート(HD)車両が水色、そして画像のようなスーパーハイデッカー車両や中型車両が道南バスのような緑色を採用している。そんな2社の同型車両(OEM供給車両のため、同型車両と言っても過言ではない)を並べてみると、壮瞥貨物運輸があたかも道南バスの関連バス事業者のようにも見えてくる。しかしながら、壮瞥貨物運輸は道南バスとは全く関係のないバス事業者なのである。そのことから、壮瞥貨物運輸の車両の細部をよく見てみると、ある種のこだわりが感じられる。道南バスではバンバーをグレー色に塗られているのが通例であるが、壮瞥貨物運輸ではバンパーも車体と同色を採用している。また車体白色部分の平方四辺形も道南バスとは逆方向を採用している。でも、平方四辺形を採用している時点で、明らかに道南バスを意識していることには変わりない。とはいえ、道南バスも壮瞥貨物運輸もこれからの道南地区を支えていくバス事業者である。2社ともに導入された新型車両は各社のフラッグシップ車両としてそれぞれ活躍していくだろう。

2009年2月3日(火)〜2009年2月11日(水)のオープニング画像
札幌22か・860(北海道中央バス色内営業所おたもい車庫所属、形式:日野P-RU174AA)

提供画像ばかりもつまらないので、今回は正月の帰省中に撮影したものを紹介したいと思う。北海道中央バス色内営業所おたもい車庫に所属する日野ブルーリボンの大型ショート車両である。おたる散策バス(当時のマリン号)の専属車として、新製時から色内営業所おたもい車庫に配置されている。当初からマリン号専用カラーで登場したため、90年式ながら一度も旧標準色(赤バス)に塗装されていない。その後、緑一色の小樽ビールのラッピングバス、黄一色の北海道警察のラッピングバスと、札幌22か1267(小樽交通記念館、現:小樽市総合博物館)や札幌22か1674(かまぼこのかま栄)とは違って次々とラッピングを変えている他、2台と比べて比較的目立つラッピングが施されていた。一足先に札幌22か1674が新標準色に塗り替えられ、かま栄のラッピングバスは札幌200か・491に引き継がれたもの、この車両と札幌22か1267はラッピングしたまま、おたる散策バスで活躍を続けていた。しかしながら、札幌200か・490に小樽バインのラッピングが施されておたる散策バス専属車となった他、更に以前からニセコアンヌプリリゾートのラッピングバスになっていた札幌200か・489もおたる散策バス専属車となった。この2台(札幌200か・489、札幌200か・490)に引き継がれる形で、この車両も札幌22か1267も新標準色に塗り替えられた。新標準色に塗り替えられた後は、おたもい車庫管内の一般路線バスで活躍しているが、この車両に限っては時折おたる散策バスに運用されることもある。元おたる散策バス仕様車の特徴は大型ショート車両で逆T字窓を採用している他、側面の方向幕は大型幕が主流となりつつある中で小型幕を採用しているのが特徴的である。そのため、側面の方向幕の前の逆T字窓が極端に小さくなっている。車内ではシート柄が独自のグレーのシート生地を採用している他、シートピッチも一般路線車両に比べて広くとられている。この車両独自の特徴としては、側面方向幕や戸袋窓が白く塗られている他、車内ではサッシの色が茶色に統一されているため、レトロな雰囲気となっている。そんな札幌22か・860も、P-規制車の登録抹消や札幌地区への転出によって、今では北海道中央バス小樽地区一般路線バスで唯一のP-規制車となってしまった。札幌地区に残っているP-規制車が89年式とあって、まだまだ残りそうなイメージがある。しかしながら、引退に関しては予断を許さない状況にあるのもまた事実である。少しでも長く活躍するように祈りつつ、1日1日の活躍を記憶にとめておきたい車両である。

2009年1月26日(月)〜2009年2月3日(火)のオープニング画像(画像提供:ウエンドマリ様)
札幌22か・827(ニセコバス岩内営業所所属(本社営業所へ貸出?)、形式:日野P-RU638BB)

今回はウエンドマリ様より最近のニセコバスを紹介したいと思う。ニセコバス岩内営業所に所属する、日野ブルーリボン・フルデッカーである。日野ブルーリボン・フルデッカーといえば、かつては北海道中央バスグループの一大勢力をなしていたが、晩年はほとんどが登録抹消され、一部の状態の良い貸切車などがニセコバスに転籍してひっそりと活躍していた。そんな状態の良かった転籍組も経年化と北海道中央バスの高速車の導入によって徐々に姿を消し、最後まで寿都ターミナルに残っていた札幌22か・875も2008年9月に登録抹消となった。札幌22か・875の登録抹消からほどなくして、寿都線(急行寿都〜岩内〜小樽)も廃止され雷電線(寿都〜岩内)に統合された。これで二度ともう小樽で北海道中央バスグループカラーの日野ブルーリボン・フルデッカーを見れないかと思われたが、4ヶ月後にサプライズが起こった。毎年冬、ニセコスキーバスで不足する車両を補うため、本社営業所へ貸し出される岩内営業所の札幌22か・827が小樽線に入ったのである。寿都線廃止によって、小樽線(急行ニセコ〜倶知安〜小樽)はニセコバスが小樽市内に乗り入れる唯一の路線となっていた。また、この車両は他の北海道中央バスグループからの転籍車ではなく、新製時からニセコバスに所属するプロパー車なのである。新製時はニセコバス本社営業所の貸切車で、道内各地で活躍していた。一時期、小樽営業所にも所属していた。しかしながら、経年化とともに路線バスに格下げされ、岩内営業所に配置された。主に小沢線の予備車として活躍し、一時期は倶知安ターミナルに配置されて小沢線・倶知安線で活躍するもの、倶知安ターミナルの廃止に伴い岩内営業所に戻った。岩内営業所に戻った後は、小沢線の予備車や泊原発の送迎バスとしてひっそりと活躍していた。小沢線の予備車というのが幸いしたのか、他の日野ブルーリボン・フルデッカーと比べて走行距離が少なく、今日まで生き残ったと思われる。とはいえ、ニセコバス最後の日野ブルーリボン・フルデッカーがプロパー車となったのは、単なる偶然なのか。それとも、新車からニセコバスに在籍していたからこそ大切に扱う特別な気持ちがあったのだろうか。こうして、2009年も北海道中央バスグループに日野ブルーリボン・フルデッカーが残っていること自体、幻に近いぐらい不思議な光景となりつつあるが、少なくとも現在は現役で活躍している。今年の春にはおそらく本当に幻の光景になる可能性が高い。だからこそ、幻になる前に一度は見ておきたい車両である。

2009年1月18日(日)〜2009年1月26日(月)のオープニング画像(画像提供:ウエンドマリ様)
(左)旭川22か1246(北海道中央バス旭川営業所所属、形式:いすゞKC-LV280N)
(右)旭川22か1146(空知中央バス深川営業所所属、形式:いすゞKC-LV280N)
※現在は(左)(右)ともに、北海道中央バス石狩営業所所属(1246→札幌200か2202、1146→札幌200か2208)

今回は非常に貴重な画像を紹介したいと思う。北海道中央バス旭川営業所に所属していたいすゞLV+富士重7Eボディ(左)と空知中央バス深川営業所に所属していたいすゞLV+富士重7Eボディ(右)である。北海道中央バスでは少なからず日野製シャーシやいすゞ製シャーシの富士重ボディの車両を導入されていたが、KC-規制車になってからはこれらのシャーシの車両は主に中扉付きロマンスシート車両(通称:中ロマ)の車両を中心に導入されていた。この頃になると、日野製シャーシと富士重ボディの組み合わせが非常に珍しく、特に北海道中央バスのような高出力エンジン搭載車と富士重ボディの組み合わせは全国的にも珍しい存在である。一方で、この頃でもいすゞ製シャーシと富士重ボディの組み合わせは全国的にも数多く存在するが、大型のKC-規制車はV8エンジン搭載となっていることから北海道中央バスでは主に中ロマ仕様の車両に採用された。KC-規制車の富士重ボディ中ロマ車両は、札幌地区では2台(札幌22か3113(日野)、札幌22か3117(いすゞ))しか採用されなかったが、空知地区では4台(旭川22か1145(いすゞ)、旭川22か1146(いすゞ)、旭川22か1245(日野)、旭川22か1246(いすゞ))が導入され、全車北海道中央バス旭川営業所に配置された。その後、旭川22か1145が滝川営業所に転属し札幌200か1028に、同時期に旭川22か1245が芦別営業所に転属し札幌200か1030にそれぞれ再登録された。旭川22か1146は空知中央バス深川営業所に転籍したが、登録ナンバーは変更されなかった。そして、札幌200か1028が石狩営業所に転属した後は大きな変化はなかった。画像は旭川営業所の旭川22か1246が芦旭線専属で旭川ターミナルで止まっている中、偶然にも深旭線でやってきた旭川22か1146と一緒になった場面である。今となっては大変貴重な画像である。その後、2008年の芦別営業所廃止によって再び大きな変化が訪れた。画像の旭川営業所の旭川22か1246も空知中央バス深川営業所の旭川22か1146も北海道中央バス石狩営業所に転属し、札幌200か2202と札幌200か2208にそれぞれ再登録されたのである。偶然なのか意図的なのかは分からないが、空知地区に配置されたKC-規制車のいすゞLV+富士重ボディは全て石狩営業所に転属してしまったのである。一方で、札幌200か1030は滝川営業所に転属したが、結局KC-規制車の日野HU+富士重ボディが空知地区に残ってしまう形となった。現在のKC-規制車の富士重ボディ中ロマ車両は、いすゞLV+富士重ボディが全て札幌地区に配置(札幌22か3117:大曲営業所所属)、日野HU+富士重ボディは小樽地区(札幌22か3113:余市営業所所属)と空知地区に1台ずつとなっている。この画像は札幌200か2202と札幌200か2208の判別手段として、そしてかつてともに空知地区に配置され活躍していたことを物語る画像なのでもある。

2009年1月10日(土)〜2009年1月18日(日)のオープニング画像
札幌200か・605(ジェイ・アール北海道バス手稲営業所所属、形式:日野P-HT233BA、車番:527-9304)

今回から管理人がちょっと気になった奇妙な車両を紹介したいと思う。ジェイ・アール北海道バス手稲営業所に所属する日野ブルーリボンである。元東京都交通局の車両で、一般路線仕様の車両として活躍していた。撮影した日付は2006年5月4日(木)、当時は元都営バスの車両としての認識しかなかったためか、そのまま受け流していた。しかしながら、つい最近もう一度見てみると、ある奇妙な点に気づいた。正面の方向幕周りやワイパー下の蓋など、この車両の正面がU-規制車(しかも後期型)のようなものになっている。この時期のジェイ・アール北海道バスといえば、ちょうど89年式や90年式の元都営バス中古車を導入していた時期で、U-規制車が導入される時期としてはあまりにも早過ぎる。しかも、元の方向幕部分の下部が引き違い窓ではなく、固定窓になっている。エンジン音も聞いても、明らかにP-規制車であることがわかる。これは一体どういうことかというと、元々は他の車両と同じ何も変哲もないP-規制車の日野ブルーリボンであったのが、都営時代に事故に遭った際にP-規制車の部品がなかったため、やむなく当時のU-規制車(後期型)正面の鋼体を取り付けたのである。一見すると見落としがちな車両であっても、この車両のように奇妙な車両が隠れているということを認識してしまう1台である。U-規制車のような外観でP-規制車のやや爆音系エンジンの組み合わせは、正しく奇妙な車両といえるであろう。ただこの車両も89年式とあって、そろそろ引退も心配になる時期となっている。忘れないうちに乗っておきたい1台である。

2008年12月31日(水)〜2009年1月10日(土)のオープニング画像
札幌200か・687(北海道中央バス色内営業所おたもい車庫所属、形式:三菱KK-MK25HJ)

オープニング第2号の画像は、現在帰省中の小樽から1つの画像を紹介する。色内営業所おたもい車庫に在籍する三菱エアロミディMK・ワンステップバスである。他の車両にはない正面のミディ顔、そして側面の銀色逆T字窓は以前の小樽地区の一般路線バスには存在しない仕様である。それもそのはず、この車両は長らく千歳営業所で活躍していた車両であるからだ。その名残として、車内正面には千歳神社のステッカーが、そして車内中扉横の板には千歳営業所独特の時刻表ホルダーを取り外した跡が見受けられる。札幌200か・685〜・689の5台が千歳営業所(ちなみに、同型車の札幌200か・690は新製時より江別営業所)に配置され千歳市内線で活躍していたが、2007年に札幌200か・686と・687が色内営業所おたもい車庫に、札幌200か・688と・689が新川営業所にそれぞれ転属した。おたもい車庫に配置された2台はおたもい車庫管内路線で活躍したが、2008年3月に朝里車庫の日野レインボーRJ・ワンステップバスである札幌200か・678と入れ替えで札幌200か・686は朝里車庫に転属した。現在のおたもい車庫の三菱エアロミディはこの札幌200か・687しか存在しないが、独特の存在感を持つ車両とあって決して目立たない車両ではない。だが、やはり千歳営業所というイメージから未だに千歳営業所から転入したことが信じられないくらいである。しかしながら、坂道の多い小樽地区での力強い走りには魅了される。そう考えると、不思議と新製時から小樽地区に存在していてもおかしくないと感じてしまう車両でもある。
ちなみに、2008年12月の冬ダイヤ改正時より、土日祝日の4番5番山手線は全て本局前止まりとなった。つまり、休日は「山手経由本局前」の方向幕を見ることができるが、逆に通常の「山手線」は平日しか見られなくなってしまったのである。休日全便本局前止まりにした理由は諸説あるものと思われるが、本局前止まりになった理由としてこの事例が挙げられる。以前の山手線では本局前に到着した際、前に先発の山手線がある場合に客が料金を払わずに乗り換える場面が度々見受けられる。また、本局前止まりに乗った客が、次の山手線に乗り継ぐと言って料金を払わずに降りる場面も見受けられる。しかしながら、そのまま次の山手線に乗ってしまえば問題ないのであるが、稀に無賃乗車した後にどこかに行ってしまう客も見受けられた。こうした悪質な無賃乗車を防ぐ意味でも、休日全便本局前止まりにした意義があると思われる。

2008年12月6日(土)〜2008年12月31日(水)のオープニング画像
北見230あ・・15(北海道北見バス北見営業所所属、形式:日野KC-RJ1JJCK)

リニューアル第1号の画像は、管理人の下宿の近くを走っている一番身近な車両を紹介する。北海道北見バス北見営業所に所属する、日野レインボーRJ・ワンステップバスである。北見230あ・・13(遠軽)、北見230あ・・14(美幌)、北見230あ・・15〜北見230あ・・17(北見)の5台が導入され、三菱エアロミディMK・ワンステップバス4台(北見230あ・・18〜北見230あ・・21)とともに、車椅子対応&バリアフリー車両の先駆けとして活躍した。しかしながら、この年代のワンステップバスはリーフサス(板バネ)仕様の車両しか設定されておらず、特に日野レインボーに限っては段差走行時に車体が跳ね上がるなど、走行中の乗り心地が芳しくなかった。後に導入された日野レインボーRJ・ワンステップバス(北見230あ2000番台)からはエアサス仕様となり、乗り心地が格段に向上した。北見営業所の3台も導入当初は数少ない車椅子対応車両として郊外線を中心に運用されたが、現在では北見230あ・・15が主に3番東陵運動公園線、北見230あ・・16と北見230あ・・17が主に2番美山線で活躍している(時折、9番緑ヶ丘団地線や郊外線などでの運用も見られる)。そして、3番東陵運動公園線は管理人の下宿の一番近くを走る路線なのである。それが故にこの車両には段差走行時に車体が跳ね上がるなどの乗り心地の悪さを含めて、少なからず愛着が湧いているのである。

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